砂丘は、風によって運ばれた砂が堆積してできた小高い丘です。
砂丘の凹地にできた砂丘湖、佐潟は、海岸からわずか2km足らずの距離にあり、砂丘湖としては国内最大級です。
周囲にある河川は佐潟より低い位置を流れています。
河川より低いところにあるというのが湖のイメージだと思うのですが、砂丘湖、佐潟は逆です。
とすると、砂丘の高さがどれくらいあるのか気になります。
断面図を見ると、このあたりの砂丘の高さは最高でなんと50m以上ありました。
海岸から1.2km入った●あたりが最高点50m以上
佐潟が5m
内陸の平野では海面より低いところもあります。
砂丘は自然がつくった堤防のようです。
「潟」とは湖沼のことで、かつて信濃川の下流域には多くの潟がありました。
(現在、干拓や排水で多くの潟がなくなり水田などになりました。)
地図を見ると角田山のふもとから信濃川の河口まで砂丘が続いているのが分かります。
(砂丘は、さらに北東方向に続いていて、約70kmあるそうです。)
信濃川水系の河川は弥彦山塊(国上山、弥彦山、多宝山、角田山)とそれに続く砂丘によって日本海への西の出口がふさがれているように見えます。
以前、信濃川の河口は現在より南にあったそうですが、平野を広げながら流路を変えて現在の位置に移動したとのことです。
同じ場所でも見える景色が変わってきました。
いろいろな地図を見ることで、歩く楽しみが増えました。
地理院地図には、昔の航空写真があったり、いろいろなツールがあるので地図を楽しむことができます。