はじめに
昨年から遠出を控えるようになり、最近は近くの里山を歩く機会が増えてきました。
里山歩きでは、北アルプスなどでの森林限界を超えた非日常的な景色を見ることはできません。
それでも、街を俯瞰し日常生活から開放された気分になり、遠くの山々を眺めてかつての山行を思い返したり、未踏の山頂に思いを馳せたりする楽しみがあります。
里山歩きでは今まであまり注目しなかったものに目が向くようになりました。
それは、山菜です。
以前、見分けがつく山菜は、ふきのとうやわらび、うど、こごみくらいでしたが、教えていただいたり、調べたりしながら、その種類が増えてきました。
今年始めて山菜を採ったのが、3月の上旬です。北国街道を歩いている時、海岸沿いの道端で見つけたふきのとうです。帰宅後、天ぷらにしていただきました。
5月の中旬、標高の高い妙高高原や雪深い守門岳のふもとで採ったふきのとうは天ぷらの他ふき味噌にしてみました。
山菜について
食べた山菜
大きくなりすぎたうどは穂先をいただいてきました。
うどは捨てるところがないということなので皮もきんぴらにしました。
パスタ(ふき味噌、タラの芽、こしあぶら、こごみ、赤こごみ和え)
そば(わらび、こしあぶら、こごみ、赤こごみ、うどの穂先のおひたし)
山菜採り
春が訪れ、雪が消えるとともに山菜が出始めます。一番早いのがふきのとうだと思います。山菜の種類によって取れる時期があります。
おおむね、雪消の早い海岸から内陸へ、気温の高い山のふもとから山頂へ、暖かい南から北へと、取れる場所が移動すると言っていいと思います。
山の北斜面、雪のたまりやすい凹地や深い谷あいは取れる時期が遅くなります。
昨年は、5月末に深い谷あいの沢を歩いといる時に、この辺りでは時期外れのみずみずしいうどを見つけました。
おわりに
今年も山菜のシーズンは終わろうとしています。
春の訪れとともに山菜が採れ始めますが、意外と採れる期間が長いことを実感しました。
早春の山菜ふきのとうは、それほど遠くない範囲を散策するだけで、2ヶ月以上食べることができました。
山に登ったり下ったりしながら、尾根や谷など景色の変化を楽しむこともできます。
いろいろな調理方法や保存法があることが分かりました。
うどの葉やこしあぶらなど香りの強い山菜は天ぷらが一番だと思うのですが、苦味が残るおひたしでもおいしくいただきました。
自然のめぐみと先人の知恵に感謝したいと思います。