山や川であそぶ 日々のくらし

山あるきや釣りの記録、日々思ったことを紹介します。

尾瀬 山旅

 9月中旬、友人と2泊3日で尾瀬に行きました。ここは、首都圏からも近く、多くのハイカーで賑わうところです。
 この時期は、夏休みも終わり、紅葉が始まる前ということもあり、静かな山歩きをすることができました。

 

 今回の山旅の目的は二つあります。

 一つは、大清水から入山し、尾瀬沼までの山道を歩くことです。この道は、福島の会津と群馬の沼田とを結ぶ街道の一部で、交易に使われた古道です。
 大清水から、沢沿いのブナ林を歩き、一ノ瀬からは急坂を登ります。三平峠からしばらく下り、尾瀬沼と燧ヶ岳が見えるど、ほどなく三平下に到着します。かつては、ここで会津の米・酒と上州の織物・雑貨が交換されたました。
 地図を見ると尾瀬は越後と日光の険しい山々の間に位置しています。2つの峠(沼山峠・三平峠)越えがあったとしても、当時はここを通るルートが最短であったことが想像されます。
 以前、沼山峠から七入までを歩いたので、尾瀬会津沼田街道は大清水から七入まで歩いたことになります。いつか大清水から沼田まで旧街道を歩いてみたいと思います。

 

 もう一つの目的は、尾瀬ヶ原から至仏山に登り、振り返りながら、その湿原の景色を見ることです。
 森林限界を過ぎると、尾瀬ヶ原を見下ろすことができます。頂上に近づくと大きな湿原が箱庭のように見え、その向こうに燧ヶ岳が構えています。

 湿原には、尾瀬沼からの流れ出た川(沼尻川)と湿原の水が集まってできた川(ヨッピ川)が流れています。川沿いの水量の多いところには林(拠水林)ができているので、川が曲がりくねって流れているのが分かります。
 この日は晴れていたので、山頂からは、日光、越後の山々を望むことができました。

 尾瀬ヶ原尾瀬沼の水は三条の滝から流れ落ち、只見川となるので、鳩待峠と三平峠は片品川との分水嶺となります。

 

 天候にも恵まれ、旧街道、尾瀬沼尾瀬ヶ原と散策し、至仏山に登ることができました。
 至仏下山後は、尾瀬戸倉温泉に泊まりました。翌日、余裕があったので鳩待峠からアヤメ平を目指しましが、雨が強くなってきたので、帰路に着きました。

歩いたルート

1日目 大清水→一ノ瀬→三平峠→三平下→尾瀬沼→大清水平→尾瀬ヶ原・見晴 山小屋泊

2日目 見晴→龍宮→山の鼻→至仏山→鳩待峠 尾瀬戸倉温泉

3日目 鳩待峠→(アヤメ平方面へ)→鳩待峠 雨のため引き返す

尾瀬会津沼田街道  ミズナラの巨木
三平下へ(尾瀬沼と燧ヶ岳) 三平下に建つ尾瀬沼山荘

高天原から燧ヶ岳を望む 池塘が光って見えます

至仏山頂から燧ヶ岳を望む
燧ケ岳の右手麓、かすかに光って見えるのは尾瀬沼の湖面でしょうか。