山や川であそぶ 日々のくらし

山あるきや釣りの記録、日々思ったことを紹介します。

関越道通行止めと「北越雪譜」

 冬型の気圧配置が強まって、16日から日本海側を中心に大雪となりました。湯沢町では午前4時までの24時間降雪量が113センチ、午後2時までの48時間降雪量が144センチで、ともに最多記録を更新しました。
 多くの車が道路上に立往生となり、関越自動車道では、17日午後1時半時点で上下線合わせて2100台が立往生。報道によれば、多くの人が道路上の車中で二夜を明かしたことになります。降り初めから3日後19日の午後9時半にようやく通行止め区間がなくなりました。

 冬の運転は、早めに給油し、車載スコップや携帯の充電ケーブル・予備バッテリーなどを準備する必要があると感じました。

 今回の災害で、江戸時代にベストセラーとなった「北越雪譜」を思い返しました。作者は越後塩沢出身の「鈴木牧之」で、「暖国」に暮らす人にとって想像もつかないような地元「雪国」の様子を紹介しています。

 北越雪譜の「吹雪」に次のような話があります。

連日の雪も降り止み久しぶりの晴れ間、生まれた子どもを夫婦で妻の実家に見せに行く途中、吹雪にあうといういう話です。翌朝、子どもの泣き声に驚いた村人があたりを探すと、夫婦二人は雪の中で手を引きあい命を落としてしまいました。幼い子どもは母に抱かれ、頭は袖に覆われ、雪に触れることなく、命が助かりました。

  突然の吹雪、体温の低下は命にかかわります。山歩きを趣味としていますが、冬でなくても山中で降雪の可能性がある時期は十分な防寒対策や準備が必要です。

 吹雪の中、現地で復旧作業に携わった高速道路の管理者、高速道路交通警察隊、自衛隊などの方々に感謝申し上げます。