10月中旬、庭の落ち葉を集めていたら、サンマを食べたくなりました。
わが家では、西寄りの風が吹くと庭に落ち葉がたまります。これが初雪のころまで続きます。秋も深まり、時雨れるときの風向きはほとんどが西寄りです。この風が上越国境の三国峠を越えると関東では乾いた冷たい木枯らしになります。このころからリップクリームなどが売れだすという話を聞いたことがあります。
さっそくスーパーでサンマと大根を買い求めました。やはりサンマの値段は高めでした。高級感ただようサンマ、せっかくなので七輪で焼いてみることにしました。
じゅっという音とともに煙と魚の油が焼けるにおい。時雨れる中、七輪で暖をとりながら、焼きたてをいただきます。
小さい頃、半分にしたサンマがよく食卓に並びました。大家族だったので一人に一匹というわけにもいかず、分け合って食べていました。お腹の小骨とワタが苦手で、大人は頭の方、子どもは尻尾の方を食べていたように記憶しています。
今はワタの苦味は好物です。大根おろしと一緒に食べるサンマは秋の味覚の代表だと思います。
次は肩が盛り上がった大ぶりのサンマを食べながら、七輪で熱燗といきたいと思います。